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洪水調節を行なう防災調整池の最大の見どころの「オリフィス」。
ダムでは常用洪水吐のことをオリフィスゲートとも呼び、数あるゲートのひとつであるが、調整池におけるオリフィスは唯一無二の心臓部。一定以上の水が溜まると、段階に応じて自然越流量を調整する役割をもつ。
壁に埋め込まれたものもあれば、そそり立つ塔のように君臨するもの、複数のスライドゲートをもつものまで、いくつかのタイプがある。
またオリフィスの化粧まわし(?)のように花を添えるゴミよけのスクリーンやグレーチングもいろいろな色や形状があり、組み合わせは千差万別。
そんなオリフィスたちのいろいろな顔を集めてみました。
擁壁一体型
小型の調整池でもっとも一般的なタイプ。管理用のハシゴが付いているものもある。
雨水調整池管理番号106番(東京都町田)
ここまでスケールが大きくなると、城壁みたいです。日向岡2号遊水池(神奈川県平塚)
突き出し型
みどりが丘の調整池(仮称)(千葉県大網白里)
天面スクリーン付き
水の流入時につまりを防止するのがネット状のスクリーンの役割。色や形状にバリエーションがある。
雨水調整池管理番号13番(東京都町田)
半円柱スクリーン付き
ゴミを除去するためのスクリーンにも、いろいろな形態や表情がある。
このオリフィスでは天面にもグリーンのスクリーンが設けられている。
雨水調整池管理番号6番(東京都町田)
木製オリフィス??
これはオリフィスなのだろうか。木製に見える。北ノ口公園の調整池(仮称)(京都府向日)
埋め込み型
スクリーンだけが見える。蛸田公園の調整池(仮称)(京都府京都)
巨大で機械のせ
機械をのせた擁壁一体型の巨大オリフィス 。蓮沼の調整池(仮称)(埼玉県三郷)
塔タイプ
池の中にそびえ立つオリフィス塔は調整池の花。
コンクリート底のプールタイプには塔タイプは採用しないという指針のある自治体も。
金井一丁目調整池(仮称)(東京都町田)オリフィス塔の上にサギ、下のスクリーンにカワウ。お互い睨みあって、白黒対決の様相。湛水された池には鯉も泳いでいた。
千葉県東金の桜ヶ池、杏ヶ池、楓ヶ池の三兄弟調整池は、黒い円筒形のオリフィス塔が特徴
レトロなたたずまいに燻銀を感じるUR藤の台の調整池(仮称)(東京都町田)
背が低すぎるオリフィス塔。ほっとパーク鉾田の修景池(茨城県鉾田)
一応、管理橋がついているが、かわいらしすぎるオリフィス塔。桜川ロードパークの調整池(仮称)(茨城県桜川)
オリフィスは擁壁一体型であるが、鉄骨やぐらが組まれた独特の個性。さつき平調整池(埼玉県三郷)
変形オリフィス
ため池の底樋門改造型?
洪水吐と、かなり低い位置に水門。ため池であれば底樋門にあたる。新名丸池(未確定)(滋賀県甲賀)
水門付き洪水吐併設型
グレーチング蓋が埋め込まれたオリフィスとスライドゲート水門付きの洪水吐(栗原遊水地 B下池(神奈川県座間))
水門・越流堤の一体型
スクリーン、越流堤、水門がコンパクトにバンドルされた一体型オリフィスをもつ後堤ため池(岩手県北上市)
ぜんぜん意味がなさそうなオリフィス
オリフィスが活躍する前に、周囲の道路や住宅が冠水しそう。どこか愛嬌を感じる。公所神社下の池(仮称)(神奈川県平塚)
はいつくばるようなオリフィス
水を流す部分がちょっと独特。平時は水がなく、池の底に水路が切られている。上今泉調整池(神奈川県海老名)
伝説の池を改造したオリフィス
堰体法面からオリフィス塔が立っている。牛むぐり池(千葉県印西)