一見、二段の重ね池。でも水は下の池から上の池に!?
伊平屋島の東部の農業用水利を担うべく、連携運用される二段の溜め池。
通常であれば上の池から下の池に水を流すところだが、ここは逆で、下の上谷貯水池から上の谷川ため池にポンプで揚水し、そこから自然流下で農地に配水。
なんでそんな面倒くさいことをするのかというと、上谷貯水池の水は3.5km離れた別の山に設けられた取水用の池から送水管で送られてきたもの。別水系の水を貯水して、集水域の小さい谷川ため池をバックアップしているわけだ。
谷川ため池は堤高15.5mでハイダムであるが「ダム便覧」未掲載。池はフェンスゲートで閉鎖され立ち入り禁止。
上谷貯水池
谷川ため池のバックアップ的な農業用調整池的な役割。
ラビリンス堰タイプの洪水吐を持つ。
二又頭首工の二つの池
島の北側の山間に堤高6mの1号頭首工と堤高7mの2号頭首工の二つの池があり、ここで集水された水は3.5kmの送水管で上谷貯水池に送られている。
池にはアクセス路の通行止めで近づけなかった。
マップ
ニッポン湖沼図鑑マップ
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