岩をノミだけで1日10センチ掘り進む。そんな難工事の末、明治16年に竣工した貯水池。そこには二人の男の不屈の思いがあった・・とまあ、映画になってもいいんじゃないかと思うぐらいの苦節のストーリーが「明治池のあらまし」と題された案内板に記されていた。
池名を冠した明治池公園として整備。岩で苦労した池だけに、視覚的に岩を多用した親水護岸デザインがしっくりくる。
しかしこの池の真骨頂は、人工池を思わせない構造にある。吐き出し部は岩をくり抜いているように見え、流れ出した水は竜門の滝と道祖渓という岡山県指定景勝地を刻み出している。
ただ、道祖渓という命名は昭和時代ということである。
マークした場所に駐車場。トイレあり。