【おおはたいけ / 小波多池】
全国トップ標高の絶景火口湖でありながらダム的役割も
霧島連峰に属する湖面標高1,234mに穿たれた直径460mの爆裂火口湖(マール)。日本最高所の火口湖である大幡池が標高1,239mなのでわずか5mの差しかない。
水深は14mほどと、この規模の火口湖としては浅く感じる。
古くは小波多池(こはたいけ)と呼ばれ、雨乞い信仰もあった。
農業用水の取水も行われており、火口湖ダムとでもいうべき変わった立ち位置の池でもある。
大幡池の景観と形態
景観パノラマ
湖岸
洪水吐のようになっている吐き出し部は、ビーチ状の遠浅になっている。通常の溜め池であれば洪水吐や取水口のある吐き出し部は一番深い部分でもあるので、逆である。
石碑
石積みの堤の一角にあり、農業用水関係の石碑ではないかと思うが、碑文はまだ判読できていない。
人工堤と水利権表示
水路設定は明治25年と記されている。
吐き出し側
水路状になっており細い流れも見える。ほかマンホールのような(取水口?)構造物もあり。(右写真)
流れ出し
門のように狭まった吐き出し部には穴が穿たれている。
下2枚の写真は堤状の部分の外側。
流れ出し下の沢(標高1,230m)
岩の間を水が流れ出している。下側は水を通すパイプが。
山腹の用水路(標高870m)
大幡池の地形(空撮)
火口湖らしい美しいリム感
急峻な東岸側
大幡山
地図上では山頂に火口原湖が記載されているが、空撮写真では水がないようだ。
新燃岳
大幡池へのアクセス
ひなもり台の登山者用駐車場
駐車場は車中泊禁止。前泊は隣接したオートキャンプ場で。アクセス路は19:00にゲート閉鎖となるのでそれまでに下山のこと。
大幡池登山道入口
しばらくはクルマも通れる仕様の林道を歩く。
大幡山登山口
ここから本格的な登山道。
GPSログ
マップ
Googleマップ
マークした場所は有料駐車場とビジターセンター。