福山野池群のひとつ。
地図や航空写真も見ても構造が分かりにくい池もある。
ハイダムスペックを満たす堰体をもち『ダム便覧』にも掲載されている溜め池であるが、地図、航空写真、はたまた現場でも、19mもの高さをもつアースダムがどこにあるのか気付かなかった。19mもあれば土盛り堰体ならけっこうな迫力になるはずなのに。
鍵は地形にあった。鳥瞰図のように、もともと谷の出口がきゅっとすぼまっているところに堤を設けており、天端には水上ゴルフセンターと道路があって堰体スロープを覆い隠している上に、反対側の斜面も木々がこんもり繁っていた。なるほど高さを感じなかったわけだ。