【大白川ダム】
なかなか行けなかった秘境の人造湖
白水湖へのアプローチ路である県道451号(白山公園線)は、ただでさえ冬季通行止めが長いのに、それに加えて夏シーズン中でも毎年のように土砂崩れなどで長期通行止めになってしまう。この入口ゲートで何度、撤退したことか。
白水湖に行こうと思ったら、事前に道路状況を確認しておこう。
秘境ダムへの扉が開かれた
白水湖は電源開発が管理するロックフィルダムの大白川ダムがつくりだす人造湖。
大型ダムなのにアクセス路に難あり。建設工事、大変だったろうなあ。
ついにゲートが開かれた
2021年秋、ついに開かれたゲートの前に。感無量。
どのぐらいこの日を待ったか。
険道酷道という前評判
アクセス路は狭く長い険道酷道との前評判だったが、ダムまで全舗装で身の危険を感じるほどの難所もなかった。
到着!
晴れていれば、ばーんと青い湖面、のはずが。
ロックフィルなダム本体
高さ100m近いロックフィルダムは上から見ると屈曲している。
その天端はゲートで封じられているが、横がスカスカで単なるクルマ止めにしかなっていない。ダムマニアへの配慮? なんてことはないよね、と思っていたら、ダムマニアらしき人が入って行った。
右岸側に取水設備が見えるが洪水吐は?
これだけのロックフィルダムなら、通常、近くにコンクリートダムと見まごうばかりの巨大洪水吐があるはずなのに・・。
よく見るとおかしな導水路
上で洪水吐が見あたらないと言ったけど、じつはこのダム、かなりマニアックな魅力を持っている。
下の写真はダム左岸側のコンクリート導水路。白水湖に向かって、ぞぞぞと水が流れ込んでいる。ここでアレ? と思ったら、かなりの池ツウ。
謎解きは、白水ダムのページで。
キャンプ・釣り・カヤック
ダムサイトにはロッジ、キャンプ場もある。
ダム湖の水は湖底から噴出する硫黄成分が溶け込んでいるので魚などの生息環境としては厳しそう。
漁業権についてはダム下の渓流は雑魚、アユともに遊漁料が必要。
上流側は道はないがカヤックとテンカラ釣りで釣査したツワモノのレポートがおもしろいかったのでリンクを下に。
池ごはん
日ざしは弱めながらソーラー発電をしながら池ごはん。
もやしで白山を再現。上にあるキムチトッピングで山頂火口群を表現。白水湖は左下の明太子。
青い池を赤で表現したところに、この池ごはんの先進性がある。
池呑み
白山の頂上にある山池攻略のため、ダム湖畔の駐車場に連泊。秘境というわりには前泊のクルマや工事関係車両も多く、孤独感はない。
飛騨地方のワンカップ地酒を道の駅で購入。「さるぼぼ」のプリントがかわいい。
ワンカップ立山の方は、山が違う。登るのは白山です。
コバルトブルーとかエメラルドグリーンとか
白水湖の水の色は天候や状況によってかなり変化する。硫黄分が溶け込んでいるため、条件がそろえばコバルトブルーになったり、エメラルドグリーンになったり。
訪れた時はダム湖はあまり青くはなかったが、流れ込む沢の方はなるほど青い。
名峰・白山の裏登山口
白水湖ダムサイトは、富士、立山とならび日本三名山に挙げられる白山の平瀬道登山口があり、秘境ダムとしては驚きの大駐車場を備え、登山シーズンは朝早くにクルマで埋まる。
駐車場
トイレ付きの舗装大駐車場。
あやしい露天風呂
湖岸には露天風呂も。
登山口と登山案内板
白山連峰を遠望
天生峠から。白山を含む山塊は両白山地ともいうが、白山連峰という言い方もあるのか。
Google マップ
マークした場所は駐車場。