エビ池。
火山である笠山の山裾と海岸のあいだに、溶岩のくぼみに海水が浸潤した池塘群が点在し、俗に「笠山の四十八池」と呼ぶが、海老池はそんな池群のうち、特に大きな三つのものを指して名付けられたようである。
トイレ付きのわりと大きな駐車場から歩いてすぐなので、会うのに苦労はない。周囲は園地のように整備されており、角がとれていない黒々とした溶岩の池のまわりを椿が埋める。
海面よりもやや水面高は高いように思ったが、近くの四十八池や明神池と同じように干満の影響は受けるのであろうか。
岸の濡れ方や植物の生え方から判断すると、満ち引きしているようにも見える。真の池好きならばここで池の水をぺろっと舐めてみて、「あ〜、しょっぱいですね〜」とか確かめてみるべきだったのかもしれないが、ムツゴロウさんこと畑正憲さんの境地にはまだまだ遠い。
マークした場所は明神池ほとりの有料駐車場。