学習院大学の構内にある池。池の名は、文学的創作?
皇族が学ぶことで知られる学習院であるが、キャンパスは山手線の目白駅前にあった。明治末にこの地に門を構えてから100年以上、緑豊かな自然林を守ってきた。構内にある血洗いの池は開校以前からあったようだ。
そもそもこの物騒な池名は、江戸時代、赤穂浪士のひとり堀部安兵衛が仇討ちに使った血まみれの刀を洗ったという話にもとづくが、じつはこれ、学習院学生の創作ということである。
水源は湧水で、江戸時代には、かんがい用としても利水されていた。その後、湧水の枯渇や水質悪化の問題などを経て、2001年には大規模な改修が行われた。鯉、ザリガニが生息。
うっそうとした森に囲まれ、木々のあいだから学舎のビルが見える。池を取り巻いて遊歩道、ベンチがあり、遊歩橋も架けられている。紫陽花が池畔で揺れていたが、このあたりに外来生物のハクビシンが潜んでいるという話もある。