水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

赤石ダム(静岡県静岡)

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赤石ダムのインレット側には、百名山・聖岳の登山口がある。

マイカー通行禁止の林道起点から13kmの山中にある中部電力の発電用ダム。
林道は徒歩と自転車は通行が認められているが、未舗装路なので少々、気合がいる。道のりは悪路とまではいかないが、石や水たまり、初夏までは残雪が快走を阻む。
比較的フラットでゆるやかなアップダウンをくり返す。ダム近くになってきつい坂が出てくる。このあたりだけは道も舗装されていた。
走るのに必死で気付きにくいが、いつの間にか大井川本流からはずれ、道のお伴は支流の赤石沢にすり変わっていた。
ダムを正面に見据える絶好の位置にせり出したヘアピンカーブの手前にベンチつきの小さな休憩スポット。一息入れるにはちょうどいい。ここまでの累積登坂高度は236m。後半に力を温存することを意識して走ったが、平均時速は11.4km/hとなっていたので、おおむね緩やかな坂道といえるのだろう。
一服して先に進む。ヘアピンカーブの先は湖岸上への急登。登りつめた堤体横は残念ながら赤石トンネルでバイパスするのでダムは見えない。トンネルを抜けると眼下にダム湖が見おろせた。
ここから湖岸路は少々ガレた上り勾配がつづき、少々、しんどい。この区間でマウンテンバイクを押している人に会った。
ダム湖がかなり下になってきたあたりで眺望休憩所、そして百名山・聖岳の登山口があった。

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自転車での赤石ダムまでの行程(動画付き)

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畑薙湖畔の沼平駐車場。この先にゲートがあり、マイカーで行けるのはここまで。

bunbun.hatenablog.com

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畑薙湖のマイカー規制ゲート。自転車と徒歩は通行可。


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畑薙湖の最奥部はごろごろの石の広い河原。赤い畑薙橋を渡って林道は左岸側から右岸側へと移る。


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大井川はいたるところでものすごいスケールの土砂崩れが見られた。こうして大量の土砂が川に運ばれ、駿河湾の海浜に砂を供給している。


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赤石ダムの堰体を正面に設けられた休憩所。ベンチとダム案内版がある。


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赤石ダムを正面に見据えられるこのカーブの存在はありがたい。


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ダム湖左岸上に出るため、道はこの区間だけ舗装の急登。上り終えた先の赤石トンネルを抜けるとダム湖は眼下に。


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赤石ダムは大井川本体ではなく支川の赤石沢を堰いている。ダム湖対岸の鳥森山の裏側に大井川が流れる。


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西側の地形。左が上河内岳、右が百名山の聖岳か。


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赤石ダムに流れ込む聖沢。ダム湖本体の赤石沢に対し、聖沢はぐるりと「へずり」ながら上っていく。その先には聖岳。


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赤石ダムから赤石沢の上流方面をのぞむ。奥に見える二つの尾根上の頂のいずれかが赤石岳か。川に沿って林道がのびている。この先、大井川本流に合流し、木賊堰堤を経て最奥部の田代ダムまでは、まだ倍の道のりだ。



赤石ダムから先の行程はこちら。
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