水辺遍路

訪れた全国1万ヶ所の池やダムを掲載

相泊沼・知床沼と秘湖群(北海道羅臼)

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知床岬の先端部にこそ、真の秘湖たちが蹲っている。まだ下書きレベルだが、やっと秘湖たちの全貌が見えてきた

知床でも羅臼側、道が尽きる最果ての集落・相泊(あいどまり)にある一軒食堂「熊の穴」の店主が言った。
「熊が出るんでねえ。熊の住んでるとこに人間が出るんだ」
そんな言葉が忘れられない。この店はその後改修されて少し大きくなった。そのころに小学生の娘を連れて行った。ご飯よりイクラの方の量が多いイクラ丼に娘が目をまるくしていた。そんな思い出の店も、店主が亡くなり2011年に閉店したそうだ。
さて、この食堂の裏手を流れる相泊川を源流まで遡ると相泊沼がある。滝を高巻きし沢を登り藪を漕ぐことでしか到達できない、真の秘湖である。まだ到達できていない池ではあるが、備忘録として掲載。
経験者のレポートによれば、そもそも国土地理院地形図の相泊川のところが間違っているらしく、地図読みとGPSだけでは到達困難だそう。そんなことってあるんだろうか。怖ろしい。これぞ秘湖。
地図で見れば、相泊沼は熊の穴から直線距離で2km、湖面標高は400m強ではあるが、実際に遡行すればガイド級のベテランでも一日がかり。この沼より上に川はなく、水源は湧水とのこと。
下の写真は1995年ごろの、熊の穴。


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そして日本における究極の秘湖が。

相泊沼からさらに6.5km北の知床岳山腹、標高900mのポロモイ台地には日本国内で究極の秘湖ともいえる知床沼がある。
知床沼は奇跡のようなテーブルトップ状の天空台地にあり、その道のりは道なき道を延々と。熊のリスクと直面しながら、途中、蒼沼などでビバークするしかない。
水位の変化によって二つになったり五つになったりと数を変えるといった神秘性も踏まえれば、これぞ日本一の秘湖にふさわしい格を備えているように思う。
とはいっても・・、しょせん知床沼も知床の名を冠する沼。変な言い方だが、メジャーな秘湖というしかない。
じつは知床沼の先、知床岳頂上をめざしていくと、標高1,182mの三角点横に湿原と天空の池がある。これぞ究極の秘湖かもしれない。
そして知床岳の頂上から少し下った稜線の直下、標高700mほどの鞍部にも山池があった。ルート不明。詳細不明。こいつも、とんでもない秘湖感だ。
他にも現時点で気が付いた秘湖たちを知床秘湖群マップに落としこんでおいた。
いつかアタックするのが夢だが、すぐにというわけにもいかない。こればかりは体力の衰えとの競争。
年齢的なことを考えれば、漁船チャーター、ベテランガイドの数泊随行は必要か。

秘湖