倶利伽羅峠の歴史街道にある昔ながらの池
北陸道旧道の峠。そのかたわらのくぼ地に、なんとも不思議な池がある。尼池とも呼ばれるその池は、山の上にあるのに古来より水が涸れたことはないという。
昭和三十年代まで往来でにぎわった峠には、天池家と森田家の二軒の茶屋があった。池を管理していたのは天池家。江戸時代から天池の苗字が許されたのは、水源である池と峠道の管理を託されていたからだろう。
さらに昔、倶利伽羅峠(くりからとうげ)の戦いの「火牛」もここから放たれた。
池さんぽマップ
北陸道(歴史国道)を歩く
たるみ茶屋
たるみ茶屋跡を通過。
天池の茶屋
峠茶屋跡まで来れば、池は目の前。
茶屋跡地は資料室のあずまやが立っている。
天池に到着
峠道から見おろす感じで天池が見えた。
殿様井戸
天池より高い位置の峠道沿いにある井戸。所有する天池氏によると「殿様井戸」と呼ばれていたという。
火牛と耳石
峠には火牛のレプリカもあった。
天池峠茶屋の資料展示
天池に下る
くぼ地の底にある天池まで下りることのできる道が付けられている。途中の木の根元には素朴な井戸も。
池の流れ込み
水汲み場にもなっている。
桟橋?
うーん、何のため?
護岸
丸太の土止めで護岸されている。奥の木製ハンガーは神事用?
池への登山口と駐車場
池へのアクセスは歴史国道を徒歩で。峠までの登り坂。
まずは登山口にあたる池に。池の堰体直下にトイレ付きの駐車場があるが、これは倶利伽羅峠の古戦場をめぐる「歴史国道」の入口になっているため。
Googleマップ
マークした場所は、蟹池へのアプローチ路入口の正確な位置。