畑も消え、観光で生きる決意をしたテーマパークのような離島の中央部にそびえる水道配水池の姿は、この島にわずかに残された生活臭のモニュメントのように思えた。
離島ではファームポンドも含め、タンク型の配水池は高台でしばしば見かけるが、これほど心惹かれたものはない。
島内に水源はなく、石垣島から海底パイプラインを通じて給水されている。
上空から見ないと分からないが、池の天面は蓋で覆われており、上水道水源の特徴といえる。ファームポンドでは蓋がないことが多い。
インフラ補修の資料に「高架タンク」という名も見られたが、同一のものか、別のものか特定できなかった。
全国の給水塔マニアおよび電柱マニア刮目の、木製電柱にコンクリート高架配水池のタッグ。昭和ノスタルジーを竹富島に見た。

