工業団地の一角に、スポーツ施設と残置森林、三つの池で構成された公園。案内板には二つの「調整池」が記載されている。
ところがこの池に立てられた釣り禁止看板には「新名丸池水利組合」という署名が。
水利組合は複数の池を管理するケースも多いので、新名丸池なる池がこの池なのかを即断することはできないが、周囲にそれらしき池も見あたらない。
工場側には土管の流入路があり、常時水位も低く抑えられている。完全に調整池の顔だが、池の周囲を歩いてみて驚いた。丘下の田畑に向けて、ダム型の堰体構造がみてとれた。
新名丸池という溜め池の周囲が工業団地として開発されるにあたり、調整池としての改造を受けて運用されているということか。
堰体前面の下にある二つのスライドゲートが据えられた放水口のありさまは、まさに溜め池を水抜きした際の底樋門そのもの。
水門前の中途半端な高さの越流堤といい、溜め池を改造運用した調整池の特徴を目のあたりにした気がして興味深い。
園内には球場、テニスコート、広場、遊歩道、駐車場、トイレがある。
マークした場所が駐車場入口。