小豆島に初上陸したのは中学校の遠足? いや、あれは小学校の修学旅行だったか。小さな島のはずなのに猿が出る険阻な山があることに驚いたことぐらいしか記憶に残っていない。
歳をかさねて再訪するにつれ、表情豊かな山からもたらされる水を受けた湖水が心にしみる。水の恵みが土地の名産を育む。小豆島の農産物はオリーブ。醤油造りも盛んだ。地酒も一銘柄見つけた。
日本一航路の多い島ということで、本州から四国から島のあちこちの港に到着するフェリー、渡船を思い思いに組み合わせてルートづくりをする楽しみがある。自転車だと一泊二日もあれば島をおおよそまわれそうだが、一泊目は土庄(とのしょう)の港町、二泊目は醸造所の醤油の香り漂う小豊島町で居酒屋ナイトを組み込んで、あえて三日かけて島旅情に浸りたい。
クルマの場合、本州から四国に渡る際の経由地として小豆島に上陸するのもおすすめ。航路の多い島ならではの多彩な楽しみ方がある。
さて、ただでさえ降水量の少ない瀬戸内海にあって、ピーク時には人口6万人、毎年100万人を越える観光客を受け入れる小豆島。
高度成長期の昭和40年代に激増した水需要への対策と洪水を防ぐ役割を期待されて建造されたのが、殿川ダム。ダム下流域には棚田が広がり、不思議な巨大オブジェもあった。(2016年当時。2021年の再訪時にはなかった)
ダム湖では鯉に群がるようにブラックバスの魚影も。
福岡県にも同名のダムあり。
堰体上から見た鯉とバス。
ダム下の棚田とオブジェ。
水辺遍路謹製マップ。