渡船と橋で渡る「裏」しまなみ海道の湖沼群。
瀬戸内海に浮かぶ七つの島を七つの橋で渡りつないでいく「安芸灘とびしま海道」は、今や世界的にサイクリストの憧れの地となった「しまなみ海道」の裏街道のような感じで、やはり本州側の呉市から一部、フェリーを使って四国の今治に渡ることができるほか、渡船で大崎上島に上陸して本州の竹原にもどるルートもあり、裏街道ならではのマニアックさと奥深さをもつサイクリング天国。
さらに他の離島を渡船で経由することで、しまなみ海道に島合流する応用ルートもあり、自転車だけでなく、オートバイのツーリングやクルマのドライブでも楽しめる。
橋でつながる以前は離島ということもあり、各島の山間部には小規模なため池が見られ、中にはダムスペックを満たすものもあり、マニアックなダムファンの注目も集めている。
ただ、アプローチ路が1〜1.5車線の狭隘な農道という池も多く、水辺めぐりをするなら、やはり自転車がいちばんむいている。
本土側からひとつめの橋。最初のこの橋だけ有料。橋を渡って下蒲刈島に渡ればサイクリストの裏王国「とびしま海道」へ。上は往路、下は復路。
ふたつめの橋は、下蒲刈島と上蒲刈島を結ぶ。
三つ目の橋は、上蒲刈島と豊島を結ぶ。上が往路。下が復路。
四つ目の橋は、豊島と大崎下島を結ぶ。
大崎下島は、とびしま海道のハイライト。江戸情緒が色濃く残る港町の景観にタイムスリップ。
五つ目以降は農道スペックの小さな橋。
船でしか渡れない大崎上島もおもしろい。
これらの山間型の谷池とは別に、大崎上島では海岸部に2kmクラスの大きな池も見られるが、かつては塩田として利用されていたものが現在、牡蠣の養殖場として利用されていたりして興味深い。(下写真)
とびしま海道の島々も含めて、湖沼自体を目的にするというより、それらをチェックポイントとしながら自分なりのコースを設定して、各島の自然や雰囲気といった途中の行程を楽しむのにむいているエリアである。
掲載しているとびしま海道の水辺。
- 大串の潮溜(仮称)(広島県大崎上島)★★
- 塩田跡の養殖池(仮称)(広島県大崎上島)★
- 太高山ダム(広島県呉)★
- 清水谷ダム(広島県大崎上島)★
- 上蒲刈島の池(仮称)(広島県呉)
- 海水淡水化簡易水道施設の池(仮称)(愛媛県今治)
- 住吉川堰堤(広島県呉)
- 観音谷池(広島県大崎上島)釣り禁止。
- 竹原港の池(仮称)(広島県竹原)
- 恋地上池(広島県大崎上島)
- 恋地下池(広島県大崎上島)
- 恋地中池(仮称)(広島県大崎上島)
- 大崎ふれあいの館の池(仮称)(広島県大崎上島)