乗鞍登山バスの終点で出迎えてくれる山池
百名山の乗鞍岳の山頂には、幾重にもなる峰峰と権現池、五ノ池、不消ヶ池、鶴ヶ池、亀ヶ池といった山池が豪華絢爛な山岳伽藍を形成している。
鶴ヶ池は乗鞍スカイラインおよび乗鞍エコーラインの終点である畳平のかたわらで出迎えてくれる。バス車窓からも見える乗鞍の山池群のエントリー的存在でありながら湖面標高は2,694mと、国内最高峰のクラス3000。
今ではサイクリストのゴール聖地
若いころはまだマイカー規制がなく、オートバイで畳平をめざした。豪雨で一度は撤退、高度が高すぎてキャブレター車ではエンジン不調で上れなかったこともあった。
マイカー規制がとられてからはシャトルバスなど観光車両利用の必要があったが、立山のマイカー規制と違ってここ乗鞍はチャリと徒歩は通行可。
2015年にチャリで登坂。このときは他にはチャリはいなくて登山者から「自転車で来れるんだ」と珍奇の目で見られたものだが、2022年の再訪ではシャトルバスの窓から百機以上は畳平をめざすチャリを見ただろうか。隔世の感を覚えた。
登坂に成功したチャリダーにとって、鶴ヶ池は格別のゴール感を演出してくれる存在だろう。
鶴ヶ池のプロファイル
成因
カルデラ湖とする見解もあるようだが、これをカルデラ湖というのもどうかなーという感じで、氷河湖という見解がよさそう。立地としては乗鞍カルデラ内にあるので混同を生みやすい素地はある。
下の写真が乗鞍カルデラの地形把握に役立つ。いちばん奥に見える青い池が鶴ヶ池。
湖岸形状
砂礫。人工的にスロープも設けられている。
谷地坊主のような植物も。
鶴ヶ池の周辺と景観
外輪山(大黒岳)
上高地と穂高が正面にどどんと。遠くに小さく見える山は槍ヶ岳。名前のとおり鏃(やじり)のようだ。
外輪山(恵比寿岳)
お花畑の池塘
畳平駐車場の横にあるお花畑は木道で30分のハイキングコース。
畳平駐車場と案内板
マップ
乗鞍岳の山池さんぽマップ
Googleマップ
マークした場所はシャトルバス終点の畳平(鶴ヶ池)駐車場。