水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

新横浜公園の大池(神奈川県横浜)

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日産スタジアムが隣接する自然豊かな池。

2015年に訪れた際に、案内板には池名が仮称として「大池」と記されていたが、2018年の再訪では「大池」の名は消えていた。けっきょく無名で通すことにしたのだろうか。
暴れ川であると同時に日本一の流域人口密度を抱える鶴見川の吐け口として2003年に運用開始されてから、15年のあいだに20回も増水した水を引き受けて洪水を押さえこんだ実績をもつ。

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左は2018年、右は2015年のオフィシャルサイトの園内図。2015年の方には「大池(仮称)」の文字が見えるが、2018年の方では消えている。

新横浜公園はニッサンスタジアムを中心に大型遊具からスケボー場、ドッグラン、投擲(とうてき)練習場まであるスポーツ総合施設。一方で鶴見川河川敷の自然を活かし、多様な動植物を観察できる設計がなされており、都市におけるスポーツと自然の融合が実現されている。
池には大きな鯉がヒレを水草のあいだから水面上にのぞかせ、小魚の姿も多く見られた。水生植物が多く、護岸もよく見ると自然石が組まれていて、手間がかかっている。釣りがしやすそうな岸であるが柵が設けられ、釣り禁止のマークが掲げられていた。新幹線の新横浜駅から1km足らずの立地にある池とは思えぬ濃厚な量感をもった水辺だけに、大池ではそっけないが、名がないままというのもかわいそうでならない。
一部施設をのぞき公園への入園は無料だが、駐車場は有料。

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新横浜公園の園内景観。左から二番目はスケボー場。


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2015年撮影


マークした場所が駐車場入口