【さんざがいけ。鎌倉湖】
異界よりミステリー、それはやっぱり。
通称として「鎌倉湖」とも呼ばれる。鎌倉市が管理する散在ヶ池森林公園の中にあり、鎌倉霊園が隣接。
池は堰体構造が見られ、もとは溜め池だったと思われる。右岸側に洪水吐。その先には管理棟とトイレがある。
堰体下はせせらぎのある林になっているが、せせらぎ遊歩道は崩壊して立入禁止になっていた。森の一歩外は上も下も住宅地。興味深いことに、池の下に砂防ダム状のコンクリート堰体があった。洪水時には、せせらぎゾーンが調整池の役割を果たすものと思われる。
池にはブラックバスや錦鯉がいるが釣りは禁止。散策路があるが駐車場はない。また池は開園時間以外はゲートで閉ざされ入ることはできない。
神奈川県では有数のミステリー池であるが、日中は思ったより散策者も多い。無気味というより、住宅地に取り囲まれていることを忘れそうな神秘性がある。ただ地形的には地の気を集めやすく、よどみやすいように思った。見る人が見れば霊道に見えそう。鎌倉は歴史ある土地だけに風水的にもすごそうだ。夜間はゲート閉鎖なのは正解だと思った。
2013年に初めて訪れた日は梅雨の中晴れの暑い日だったが、池の近くのトンネルに近づいた瞬間、ものすごい冷気で一瞬にして体が冷えた。
また2020年冬に再訪したときには、市が立てたあまたの案内板にまじって、明らかに異様な立て看板が。ミステリースポットとしてよりも、こちらの方が怖い。