水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

猪苗代湖(福島県猪苗代)

天鏡湖。にほんの里100選。

国内で四番目の広さをもつ天然湖。しかし多目的ダムの役割も。

会津の名峰・磐梯山に寄り添うように広がる広大な天然湖。成因はやや複雑だが構造湖的な要素に火山活動に伴った堰き止めも加わる。
上の写真は裏磐梯の湖見峠からのもので、右手に見える長い山裾が磐梯山。
これだけのスケールをもつ湖でありながら湖面標高514mという高所にある。
江戸時代には戸ノ口用水によって会津若松城下に湖水が供給され、明治になって安積疎水によって郡山方面の農地も潤した。流出河川を堰き止める土木遺産の十六橋水門は明治時代に外国人技術者の力を借りて造られ、今も現役で活躍している。用水は水力発電にも利用されているので、天然湖を改造した多目的ダムともいえそうだ。
利水のほか、現代ではキャンプ、湖水浴、釣りなどレジャーレイクとしても発展している。
「猪苗代湖のミズスギゴケ群落」、「猪苗代湖のハクチョウおよびその渡来地」として国の天然記念物にも指定。


猪苗代湖絶景スポットの材木山からの景観。あいにくの天気で磐梯山は見えず。


磐梯吾妻スカイライン「双竜の辻」から見た猪苗代湖。


天神浜はキャンプ場もあり、湖水浴ができる砂浜。


毎年8月には猪苗代湖をスイム会場にしたトライアスロン大会も開催されている。


天然湖ではあるが、十六橋水門を築造することで湖面を高くし、会津や安積に用水を供給するダム湖にもなっている。
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湖の北岸にある水辺公園。
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水辺遍路謹製マップ。