水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

別曽池(愛知県武豊)

【べっそいけ / 別曽池公園】

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2021年春、堰体側はヘラブナ釣り師、インレット側はバサーが数多く入釣していた。

知多半島きっての名釣り場

知多半島のほぼ位置し、池を南北に貫くように知多中央道、南には線路が走る。
高速インターからも近く、アクセス路が少し分かりにくいものの、別曽池公園として整備されており、早朝から地元の人々がクルマで散策に訪れるような場所である。
ここは水不足解消のために築造された農業用ため池。
池の東岸はクルマも通れる道があり、北と中央と南にそれぞれ駐車場が用意されている。トイレは中央の1箇所。また、車道とは別に岸辺にはウッドデッキの遊歩道や花壇が設けられている。

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2021年、地元の子どもたちが池について学んだことを手作り看板に。心あたたまるものを見た。


 

「ちからもち」に逢いたい

この別曽池は「ちからもち」と呼ばれる強烈な引きの魚がいる。40~50センチもあるのに、体高がない。マブナが巨大化したものか、半べらではないかという話。伊豆の韮山城池でも似たようなフナがいる。そのフナも確かに引きは強烈であった。やっと釣り上げると凶暴な顔つきで尾ビレの巨大さに対して体高の少なさが印象的な黒々とした野性味。かの魚は地元の人によれば狩野川から移流された原種に近いゲンゴロウブナではないかという話だったが、この別曽池の「ちからもち」はどんな顔つきをしているのだろう。
どうしても顔を見たくて竿を出せる場所を探したが、ポイントがよく分からない。南側の高速沿いがやりやすそうだったのと、あやしげな泡づけが出ていたので入釣。二時間エサを振り込みつづけたが反応なし。沖合で朝日を受けて体側を翻らせる巨大な魚が見えたが、あれが「ちからもち」だろうか。身震いがした。
納竿するときになって、地元のヘラ師が二名やって来た。いずれもトイレ近くの東岸に釣り座をかまえた。
二度目、三度目の挑戦はいずれも強風のため竿を出せず。ブラックバスも大型の実績がある場所だが、陸っぱりでは厳しい。バスのポイントは橋脚および橋の奥のワンドとなり、ボートかフローターでアプローチするしかない。
2013年9月末は減水状態。強風の中、橋脚近くで竿を出す釣り師がいた。ちょうど風裏になっているようだ。

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インレット側に並ぶバサー


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別曽池


別曽池(2011年)





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別曽池(2013年)
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韮山城池で釣った凶暴な顔つきの半ベラ(2011年)


マークした場所が駐車場。