江戸時代初期に領主の命によって築造された溜め池。
堤を盛り土するための粘土は二つの川を越えた先の乗附山から馬で運ばれ、完成後も流入土砂の底さらい、取水口補修など毎年、何らかの維持管理の労力を必要としたものの、三つの村の農地を潤す重要な水源として大切にされてきた。
現在は三ツ寺公園のメイン構成要素となり地域住民や野鳥の憩いの場にもなっている。特筆すべきは上越新幹線のトンネル開削によって湧き出した地下水を引き込んでいる点。なるほど、河川を直接堰いた池ではないのに、水のまわりは良さそうだった。
すっかり公園池の顔付きになっているが、池の周囲を丹念に歩いてみると、階段状の斜樋や、池の規模に対して何とも小さな洪水吐など、溜め池らしさも見いだすことができるだろう。
貸しボートあり。犬等の散歩禁止。
遊歩道、トイレ、舗装駐車場、管理棟あり。
階段状の取水設備(斜樋)は、意外にも古風な風呂栓タイプ。
控えめな洪水吐はグレーチング蓋でしっかりガードされていました。電源の操作盤はゲート開閉用でしょうか。確認し損ねました。
マークした場所は駐車場。