水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

丹生湖(群馬県富岡)

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耐震化のための長期にわたる工事のため大減水状態の丹生湖(2021年撮影)

釣り桟橋や貸しボートを備えたヘラブナやワカサギの管理釣り場として人気で、駐車場、レストランもあったものの、池全体の大規模な耐震改修のため2017年をもって釣り場は休園となった。そんな情報を当ページのコメント欄に寄せていただき、2021年春に再訪。
陸釣りは禁止されており、長尺で深場を狙うスタイルの池が、大減水状態にあった。工事自体はまだ始まっていないようで、いまだ調査段階にあるようだ。15年に及ぶ改修計画というだけに再び満水の日が見られるのは2030年以降となろうか。

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丹生湖の管理釣り場営業休止についての案内

日本三大奇形である妙義の山容を眺めながらの釣りは気分もいい。
2017年の調査時は気温零度の冬日だったが、ぼこぼこヘラブナが釣り上げられていた。ただ日が高くなると、上州名物のからっ風のさらし場となり、風に耐えての厳しい釣りになる。
そんなレポートを当時、書いている。
釣り人のいない池の堰体に立つと、ぐるりとほぼ360度にわたって関東平野の山々がよく見えた。特に奇岩奇峰の妙義山が力強い。
岸の一角にたくさんのボートが寝かせられていた。
以前は釣り場としての部分だけに目がいっていたが、じつは丹生湖は富岡市が主体となって地域の自然環境保護の核として位置づけられ、ビオトープや環境水路が整備されていた。
池のトイレも富岡の誇る世界遺産である富岡製糸場をイメージさせるデザイン。管理釣り場は休園だがこちらのトイレと駐車場は使用できる。

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左は2012年、右は2021年の丹生湖


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富岡製糸場ちっくなデザインのトイレ


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陸釣り禁止の看板はあいかわらず


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北関東の山々がよく見える
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陸揚げされたボートと管理棟


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取水設備



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案内板
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マークした場所に管理棟と駐車場