水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

散在ヶ池(神奈川県鎌倉)

【さんざがいけ。鎌倉湖】
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異界よりミステリー、それはやっぱり。

通称として「鎌倉湖」とも呼ばれる。鎌倉市が管理する散在ヶ池森林公園の中にあり、鎌倉霊園が隣接。
池は堰体構造が見られ、もとは溜め池だったと思われる。右岸側に洪水吐。その先には管理棟とトイレがある。
堰体下はせせらぎのある林になっているが、せせらぎ遊歩道は崩壊して立入禁止になっていた。森の一歩外は上も下も住宅地。興味深いことに、池の下に砂防ダム状のコンクリート堰体があった。洪水時には、せせらぎゾーンが調整池の役割を果たすものと思われる。

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公園事務所(左)と池の下流側にあるコンクリート堰体(右)

池にはブラックバスや錦鯉がいるが釣りは禁止。散策路があるが駐車場はない。また池は開園時間以外はゲートで閉ざされ入ることはできない。
神奈川県では有数のミステリー池であるが、日中は思ったより散策者も多い。無気味というより、住宅地に取り囲まれていることを忘れそうな神秘性がある。ただ地形的には地の気を集めやすく、よどみやすいように思った。見る人が見れば霊道に見えそう。鎌倉は歴史ある土地だけに風水的にもすごそうだ。夜間はゲート閉鎖なのは正解だと思った。
2013年に初めて訪れた日は梅雨の中晴れの暑い日だったが、池の近くのトンネルに近づいた瞬間、ものすごい冷気で一瞬にして体が冷えた。
また2020年冬に再訪したときには、市が立てたあまたの案内板にまじって、明らかに異様な立て看板が。ミステリースポットとしてよりも、こちらの方が怖い。

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一見、オフィシャルな看板に見えるが、赤字のところをよく読むと、なんともいえぬ不穏さが・・。鎌倉エコクラブメンバーを発見した場合の「排除」とは? その意味するところについて想起されるあらゆる可能性を、われわれは肯定もしないが否定もしない。とか。


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右側の直線的な護岸が堰体と思われる。左下は洪水吐。


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2013年の入口付近。ページ冒頭に掲げた2020年の写真と比べると、釣り禁止看板と仮称・鎌倉湖の二つの看板がなくなっている。下の写真も2013年
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洪水吐(2020年2月撮影)


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案内板
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