【よしはちいけ。葭八溜池 / ヨシハ池】
明治時代に築造された周囲長800mクラスの農業用ため池で、標高750mの山あいにある。
麓の集落にあった「水原メダカの里」の案内板に、この池のことが記されていて存在を知った。ルートは舗装林道であるが少々長い。また南ルートからアプローチしようとした2019年は災害通行止め。2020年、西側ルートからのアタックでも、またも路面崩落で通行止め。北側からのアプローチ路の方が安定しているようだ。
たどり着くまで苦労した分、出会えた時の喜びも大きく、思い入れのある池となった。山奥のイメージが強かったが、意外なことに大きな舗装駐車場や水面にせり出したあずまやも整備され、地元の人たちの穴場的な景観スポットになっていた。
警告看板や柵などがなく、取り囲む丘陵もなだらかで空が広い。すっきりと真っ直ぐな池の表情が、あたたかな気持ちにさせてくれる。
洪水吐は小ぶりだが、自動転倒式の起伏ゲートが設けられていた。
池の水源になっている馬場川にはイワナが生息。池にもイワナが生息しているとのことで、ほか、フナ、ブラックバスも。最大水深5mなので、いつか長竿でじっくり構えてみたいものだ。
妙高市のオフィシャルサイトには「よしはち池」と平仮名表記、現地の案内板には「よし八池」、改修記念碑には「葭八溜池」と表記されていた。「葭」は「よし」と読み、植物のヨシ(アシ)のこと。
マークした場所は駐車場。