水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

八重桐の池(静岡県小山)

【やえぎりのいけ。中島貯水池、中島ダム、八重桐之池】

金太郎鯉伝説の池をほうふつさせる溜め池

大正時代築造の溜め池で、オリジナルの名は中島貯水池
正直、これほど素晴らしい池が小山にあるとは思ってもみなかった。
公園化を含めた改修工事の際に、この地にゆかりの深い金太郎(坂田金時)の母の名・八重桐の名をとって池名としているだけあって、やはり地域の誇りの池なのだろう。
過去の大雨の際に池を守ろうと犠牲者が出て、県を挙げて改修が行われたことが、感謝の言葉とともにいくつもの顕彰碑が立っていた。


 

完全水抜き

2022年11月末の再訪では完全水抜き状態を確認。せっかくの紅葉もそれを映す水面がないのはいかにも残念。
確認できただけでも2011年、2018年に完全水抜き状態になっている。

2022年11月、完全水抜き状態の八重桐の池



 

観光要素

インレット側の「はね橋」や姥の滝、金太郎の鯉伝説のある沼子池もある。
駐車場、トイレあり。
以下、小山町のオフィシャルサイトより。

金太郎の母「八重桐」の名をつけ、農業用のため池を整備しました。堰堤には、記念の石碑を配置し、遊歩道や親水広場も整備し池の奥には、地元中島区の手作り、白い跳ね橋があります。周辺には、ログハウス風の野鳥を観察できる小屋やトイレも整備されています。さらに、地元の方たちが山桜などを植え、新しい観光スポットになっています。


インレット側の、はね橋


展望ログハウスから


取水設備は斜樋と、管理橋付きの底樋門。デザインはけっこう独特


堰体と洪水吐


バックウォーターの流れ込みは親水護岸が施され、散策、水遊びができるようになっている。


姥の滝。これも池への流れ込みのひとつ


顕彰碑、由来碑の数々


駐車場、トイレ、アプローチ路。下は規制看板。

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池ごはん

2022年11月に紅葉のなか池ランチ。




 

Googleマップ

マークした場所は駐車場。