水辺遍路

訪れた池やダム 1万スポット

千蛇ヶ池(石川県白山)

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千蛇ヶ池。万年雪に覆われているが、雪がとけると封印された千尾の大蛇が逃げだしそうになるので、池の上にある岩の塊「御宝庫」が崩れて蓋をするという。池の上、中央に見えるのが御宝庫。

千尾の大蛇を二重の防御で封印した池

火口湖が万年雪の雪渓になかば埋もれた状態になっている。昔は一年を通してほとんど湖面は現れなかったようだが、温暖化のせいなのか雪がかなり溶けて、あやしく緑に光る水面が露出していた。
この池には1300年前、白山開山の祖・泰澄上人が封印した千尾の大蛇がいるという。逃げださないよう万年雪で蓋をしたが、もし溶けてしまったら、池を見おろすケルンのごとく岩を積み上げたような小峰が崩れて、池を再封印するという池伝説がある。
水面もかろうじて氷結していたが、温暖化で氷が溶けることを1300年前に上人は予見していた?

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3千尾の大蛇

昔、白山には3千尾もの大蛇(おろち)が蠢めいていた。時折、里に下って村人を苦しめていると聞いた泰澄上人は、蛇を集めて諭した。

言うことを聞かない千尾

新天地となる池を紹介するからという上人の提案を二千尾は受け入れるが、残る千尾はどうしても言うことを聞こうとしない。
やむなく上人はこの千尾を法力で調伏。白山の山腹にある弥陀ヶ原に岩を積み上げて永久に封じこめた。
現在も「蛇塚」として残っている。

残る二千尾のうち千尾は刈込池に転居

上人の提案を受け入れた二千尾のうち、千尾は刈込池へと導く。
池近くの岩に鉄剣を突き立てて封印とした。蛇は鉄が嫌いなので、ビビって池から出られなくなったと。

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刈込池マップ(水辺遍路謹製)
bunbun.hatenablog.com


残る千尾は千蛇ヶ池に

最後の千尾は白山の山頂にある山池へと誘導。
こちらは鉄剣でなく万年雪を池にかぶせて封印。
万が一雪がとけだしそうになったら、池を見おろす御宝庫という岩を積み上げたような峰が崩落して蛇の脱出を防ぐというバックアップ態勢。

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もうひとつの龍神伝説

千蛇ヶ池には、明治時代の文豪・泉鏡花によって題材として採り上げられた龍神にまつわる池伝説もある。
岐阜と福井の県境にある山池の夜叉ヶ池には女龍が棲んでいて、白山の千蛇ヶ池の男龍に恋焦がれる話で千尾の大蛇とは別のお話。
千尾の蛇のうち修行を積んで龍となったものが一尾いたということだろうか。

bunbun.hatenablog.com


 

空から見た千蛇ヶ池

下側の白い池が千蛇ヶ池。空から見ると火口湖群であることがよく分かる。

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白山の山頂 お池めぐり

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案内板
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水辺遍路マップ

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Google マップ