水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

竜ヶ池(山梨県甲府)

竜ヶ池ダム。
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甲府の鎮守府の脇にひかえる城郭のような野池。

高台から甲府の町を見守りつづけてきた武田神社。その由緒ある神社の横手にひかえる農業用ため池が竜ヶ池である。ダムの条件を満たす高さ17mの堰体をもつことから「竜ヶ池ダム」という呼称もある。
また、釣り人のあいだでは「竜華池」という名のルアー管理釣り場としても知られていた。
2014年に訪れたときには、下の写真のように完全に水を抜いての全面改修工事が行われていたため、その後、どうなったのかが気になっていたが2017年、満開の桜が武田神社参道を埋め尽くす中、再訪することができた。

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管理釣り場だったころの面影はない。

通常、竜ヶ池に行くときは武田神社の表門から横にまわるようにアプローチすることになるが、狭い路地を折れると、目の前に城郭かと見まごう石組みの立派な堰体が現れる。

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水を張った状態の竜ヶ池。透明度が比較的高いグリーン系の水。水質は管理釣り場だったころと変わらないだろう。ブラックバスの他、トラウト類も放流されていたようだ。
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池はほぼ全周に金属製の柵が設置され、「あぶない! いけに、はいらないようにしよう」の看板が見られた。管理釣り場が今後、再開される可能性は低そうだ。
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堤頂から見た堰体下。小屋と駐車スペースあり。
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堰体はL字形を描く。
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斜樋管のスピンドル操作ハンドルは金属ケースで囲われ、施錠されている。「上」「中」「下」の三つがあるが、2014年の工事中の写真(下)を見ると構造がよく分かる。
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堰体の対岸側はお寺の駐車場になっている。
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水辺遍路ブログでは、記事や写真を追加・変更した際は、湖沼数の重複を避けるため古いページを更新する方針ですが、2014年に掲載した「竜華池」のページは旧情報として残し、2017年に「竜ヶ池」のページを新設しました。
bunbun.hatenablog.com


マークした場所は駐車スペース。


<その他の写真>
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