「本名は和光寺。ほんじゃ阿弥陀池は芸名か、おい」
どっと笑い。落語の演目「阿弥陀池」は昭和の巨匠・桂米朝の十八番。
落語で語られているように阿弥陀池は和光寺境内の寺社池であるが、近隣には、あみだ池筋、阿弥陀池公園など、池名が冠せられた道や公園がある。落語の中でも寺のニックネームとして「あみだがいけ」と呼ばれていることが紹介されている。
江戸時代からあったという池は高いコンクリート塀で囲まれ通りからは見えない。なんでも善光寺の御本尊が池の中から出現して池名になったとか。
境内に入ると阿弥陀池の石柱に石材の高覧。赤いお社(やしろ)に向かって橋が池の中をまっすぐのびている。
池をぐるりと取り巻いて墓石が並び、目隠しのように池を高塀で囲んだ理由はこれであったか。
落語の方はダジャレタイプのネタでアミダが行け、と言ったという枕とオチ。