おおぼらだむ。
埼玉県の最秘境ダム
関東における秘境ダムの東横綱が房総半島の袋倉ダムならば、こちらは西の横綱か。いや、西横綱を言うなら、神奈川県の丹沢湖のさらに奥にある大又沢ダムの方がふさわしいと言う方もあるかもしれないが、立地的な秘境感では確かに拮抗するものの、こちらの大洞ダムは徒歩で急勾配の登山路を下りて行かないといけないので、やや軍配が上がるかもしれない。ただ歩く時間自体は大又沢ダムの方が長い。
メカメカしたゲート
大洞ダムは東京発電(株)が管理する水力発電ダム。
電動操作される鋼製ゲートは、ローラーゲート一門。
ただ、ゲートの上部にはフラップ式の洪水吐、下部にはコンジットバルブのようなものも見られ、ゲートインゲートのような構造になっているようだ。
ダム湖と堰堤まわり
取水塔のようなものは水位観測塔。
大洞ダムへの、くわしいアクセス
秩父湖から分岐し三峰神社へと至る林道・三峰線を進んだ先で分岐する雲取林道へ。ほぼ舗装されているが、3kmほどで一般車通行止めゲートが。ここからは徒歩では進むことができるようになっている。
10分でダムへの降り口に着く。モノレールが目印。ここからきつい下りの登山道っぽい管理道で徒歩10分ほど。登山靴とストックがあった方が安全。
観光道からの分岐
ここから雲取林道へ。
雲取林道ゲート
クルマはここまで。さらに徒歩で進む。
雲取林道途中でダム降り口に
小型モノレールと小屋が目印。
ダム着
下りは10分弱。
管理棟や設備類などの敷地は立入禁止であるが、堰堤の天端までは入っても大丈夫なようになっていた。秘境の水力発電用ダムとしてはかなり親切な部類。
関東の最秘境ダムは?
関東北部の八汐ダムあたりが候補? 立派な管理道はあるものの、ゲート封鎖されており徒歩でも進入禁止で手強い。ダンプも通れる道があるのに秘境と呼ぶのも何かなあという気もしないでもないけど。