おおまたざわだむ。
神奈川県最西端ダムは秘境ダム?
大きく両翼を広げた丹沢湖の西側の流入河川である世附川。その支流である大又沢の山深い渓谷に造られた東京電力の発電専用ダムが、大又沢ダムである。
丹沢湖のもう一方の翼である玄倉川側にある熊木ダム、玄倉ダムの二つと並び、神奈川県では最たる秘境ダムであると同時に、神奈川県最西端のダムでもある。
全国の秘境ダムと比べればさしたる秘境感ではないにもかかわらず、ここを手強い秘境ダムにしているのは一般車通行禁止のゲート。
なんとクルマだけでなく自転車も通行禁止とあって、ダムまでの5km近い行程は徒歩で進むしかない。とはいっても普通車走行スペックのフラットダートで勾配もさしたることはない。あまりにイージーな徒歩行でかえって退屈なぐらいである。ただひたすら長い。
1時間ほどかかったろうか。釣り人や登山客数人と会った。
一度、改修が入っているが古いダムだけに、貯水池側は堆砂で底が見えるほど浅い。
ダムに行くことは時間さえ惜しまなければ難所というほどではないが、ルアー・フライフィッシングの人気スポットなので、ゲート前の駐車スペースは早朝からクルマで埋まっていく。また、熊除けも持っていた方がよさそうだ。
堰体
アーチを描く重力式コンクリートダム。
ローラーゲート二門が中央に。
取水口はダムサイドに別系統で配置。
ダム空撮
ダム湖での釣り、水泳は禁止
前後の渓流は遊魚漁を支払っての釣り場となっているがダム湖での釣りは不可のようだ。
車両通行止めゲートと駐車スペース
ゲート前に駐車スペースがあるがキャパシティが小さく、渓流釣りと登山客で早朝から埋まる。トイレはある。
自転車もダメ
何かとルールが厳しい丹沢であるが、ゲートから先は徒歩のみ。
なんと自転車もダメ。
一般車通行禁止の乗鞍スカイラインでさえ自転車はオーケーなのに・・。自転車もダメといえば立山黒部アルペンルートなみの厳しさ。
ダートの林道だが歩きやすい
車両通行禁止ではあるがクルマも走れるスペックの林道なので、未舗装とはいえフラットダートでスニーカーでも問題ないし、勾配もさしたることはない。
分岐は一ヶ所だけ。世附橋を渡った先で、本線から離れ支流に沿う林道に入る。
そこからダムまでの行程はひたすら長い歩きだが、途中、二、三の滝が涼を与えてくれる。
Google マップ
マークした場所はゲート前の駐車スペース。