水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

松前の池(新潟県新潟)

【まつまえのいけ / ひょうたん池、輪湖】

カタチを変える不思議な砂丘湖。その原因は?

現地の案内板では「形を変える神秘の池」というタイトルで紹介されているように、数十年単位で池の形状が大きく変身しており、丸かった時代には「輪湖(わこ)」、現在では「ひょうたん池」が通称となっている。50年先、百年先にカタチが変わることも視野にいれ、地名をとった「松前の池」をタイトルとした。
形が変化するのは、この池が海岸と阿賀野川にはさまれた砂丘に穿たれた池という立地と、流入河川がないことがおもな要因と思われる。
川による侵食や飛砂の影響を受けやすく、流入部がないために一定の形状を保ちにくいのだろう。水源は湧水ということだが長らくその位置は謎だったようだ。
池を守ろうと2021年10月に飛砂対策として地元の小学生らも参加して池畔に植栽を行ったことがのNHK新潟のニュースで報じられていた。その際、近くにいたが行くことができず、2022年の佐渡島遠征の帰りにようやく会うことができた。
意外なことに住宅地と隣接している。宅地側はコンクリート護岸と堤防が設けられていた。
20分ほどの滞在のあいだに、釣り竿を持った人、網を持った人、散歩の人などが池にやって来た。網の人はヌマエビ狙いだろう。ほか、メダカ、フナ、ライギョも生息。
駐車スペースにやや難があり、住宅地も近いだけに路駐状態は気はひける。オフィシャルな駐車スペースが設けられるとうれしい。

住宅地側はコンクリート護岸。釣りもしやすい。


 

オオモノサシトンボ、新潟県唯一の生息地



池への入口



マークした場所は、池への入口。