水辺遍路

訪れた全国1万1,100の池やダムを独自の視点で紹介

長安口ダム(徳島県那賀)

ながやすぐちだむ。
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例をみない大改造事業が進行中。

長安口ダムは重力式コンクリートの堰体をもつ国(国交省)直轄の多目的ダム。
見るからに頼もしい鋼製のクレストゲート6門は、100年に一度の水害にも対応するべく設計されている。ただこの流域では上流部からの堆砂がひどく、ダムの機能をじゅうぶんに果たせない状態が危惧されていた。特に上流の追立ダムにいたってはダムが完全に土砂に埋まってしまう事態となっている。
2017年現在、長安口ダムでは大胆にダム堰体の一部を切削し、新たに洪水吐を新設するという国内でも例を見ない壮大なダム改造大事業が進んでいる。
上の写真ではダム下端のコンジットゲートから泥水が出ているのが見てとれる。大量に溜まった土砂を工事に合わせて排出させているのだろうか。
ダムサイトに駐車場、トイレ、資料館あり。
直線距離で10kmほど上流に四国最大のアーチダムとされる小見野々ダムがある。


一般的なダムのゲート解説図(水辺遍路謹製)
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