なぐらだむ。
台湾との関わりが深い「日本最西端」ダム
ダム祭りの会場にもなっている名蔵ダム。毎年7月には、『石垣島ダムまつり』開催し、湖上でのカヌー体験も行われる。
沖縄県最高峰の於茂登岳(526m)を水源とするダム群のひとつで、堰体下流側には国立天文台石垣観測所の巨大パラボラ望遠鏡、ダムサイトには水牛の碑、インレット側には親水公園と、離島のダムとしては見どころが多い。
駐車場、展望所、案内板もあって観光客にもウェルカムな感じがはうれしいが、意外と地味な農業専用ダムだったりする。これも「魅力ある農村空間」整備事業のおかげである。
この日本最西端の農業用ダムは、日本本土よりも台湾の方が地理的に近い。戦前から石垣島の農業は台湾からの入植者、パイナップル事業とともに水牛をもたらした。
そんな台湾との農業文化交流を記念した碑が、この農業ダムの一角に水牛の像とともに立っているのは、まさに適地を得たといえるだろう。
貯水池周辺の豊かな自然環境は国の名勝にも指定されている。
イベント時以外のボート、釣り、遊泳は禁止。
マークした場所は親水広場駐車場。