もりぼいけ。
赤ちゃんが夜泣きをせずスクスク育つよう見守る神様
守母(もりぼ)という名のとおり、このハイダムスペックの溜め池の直下には非業の死を遂げた幼君と乳母を祀った守母神社がある。
守母神社をはさむように下段にはやはりハイダムスペックの大谷池がある。
駐車場、トイレあり。
若君と乳母が夜泣きで非業の死。「守母様」の悲話
戦国時代末期の戦乱のなかで落城後、夜陰にまぎれ幼君を脱出させる特命を帯びた乳母が、峠越えのこの地で休んでいたところ、腕のなかで熟睡していたはずの幼君の夜泣きによって敵方に発見され、ともに討たれた。死の間際、夜泣きをさせてしまったことを悔やみ、死後は世界中の赤ん坊が夜泣きをせず、すくすく育つよう見守る神様になると誓って果てたという。
ハイダムスペックの池が二段になっているところからも、この峠の地形的な急峻さがよく分かる。池の上の地名は「切通(きりとおし)」で峠の反対側には切通池という池もある。
守母神社
池名と同じ守母神社は、堰堤下と大谷池との間にある。
下の写真では奥に見えるの小高い土盛りがハイダムスペックの堰体。鳥居の横には吐き出しの水路も。
堰体
インレット側
遊歩道