なかなか行けない御蔵島の山池
東京から南に200キロ。太平洋の海上から突き出た急峻な山そのものといった趣きの御蔵島。その標高545mの山腹おどり場に御代ヶ池という山池がある。
毎年、アタックを試みるが、そもそも宿がとれない。2024年はヘリを使ってでも日帰りができないかと三宅島を拠点にした三日滞在したが、御蔵島行きの船が連日欠航するほどの荒天。ガイドさんと登山口までの足も確保しないといけない。
三宅島の宿の女将が御代ヶ池に日帰りで行ったことがあるというので話を聞くと、やはりガイドをつけてグループで行き、帰りの船が欠航の場合に備えて漁船チャーターの予約もしていたとのこと。
御代ヶ池は私にとってはいまだ未到達の池であるが、情報のまとめも兼ねて掲載することにした。
新東京百景。
特異な島事情ゆえ簡単には会えない池
島は全周にわたって海岸が切り立っており、もっとも高い断崖は400mにもなる。
港および集落は北側に一つしかないため、波浪の影響を受けやすく船の接岸ができずスルーされることも多い。加えてタクシーもレンタカーもなく宿泊先を確保していないと島で下船させてもらえないとの話。
また、御代ヶ池は深い山中にあり、保護区域にあるため専門のガイドを付けないとアタックさえできないようだ。
ただ行ったことのある人の話によると、クルマが停められる舗装林道から御代ヶ池までは、あまり整備が行き届いていないものの遊歩道があり、30〜40分で到達できる。
御代ヶ池の形態
火山性の堰き止め湖
湖周長400m、水深2m、湖面標高545m。
カルデラ湖か火山性の堰止湖で議論されたが、5300年前の噴火による堰き止め湖に落ち着いた。なお隣の三宅島が2000年に全島避難4年半に及ぶ噴火災害を発災したのに対し、御蔵島では5300年前の噴火を最後に完全に沈黙している。
鯉が生息か
明治時代に島民が放った鯉が生息しているという話は、極北の礼文島でも同じ話があった。
池岸にツゲの巨木あり。
御蔵島の地形
最高峰は標高851mの御山
一般的に釣鐘状というが釣鐘というより肉まんを海の上に置いたような形状をしており、標高851mの御山と787mの長滝山のコルをブリッジとして南北に向かって大きな開折谷が海へと下っている。
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三宅島空港から
鈴原湿原
標高630〜700mの尾根上に広がる湿原。
標高750mの湿原と二つの池
地理院地図にも二つの池が記されている。
アクセス
御代が池入口(都道に駐車スペース・公衆トイレと案内板あり)から徒歩30〜40分。
マップ
島池さんぽマップ
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