くみはまわん。
「湾」の名をもつ巨大汽水湖
「湾」という名が付いてはいるが、もともとは周囲長30km近い壮大な湖で「久美浜湖」と呼ぶ方が実態に近いと思うが、惜しい。湾だと日本列島を取り囲む海に呑み込まれて存在感が弱い。北海道のサロマ湖をサロマ湾と呼ぶようなものである。

京都で「湾」や「海」の名を持つ湖沼
昔は湖沼も広く「うみ」と呼んでいた。淡水湖は「あわうみ」「みずうみ」とも。
琵琶湖を「近津海(ちかうおうみ)」と呼んできた京の都言葉の名残りなのか、京都府内では今でも海と呼ぶ湖沼が二例ある。ひとつがこの久美浜湾で、もうひとつが阿蘇海(あそかい)。
久美浜湾の形態と景観
海との通水部は長さ700mの水路
現在、海との通水部は長さ700m、幅は狭いところで30mほどの水路になっているが、これは大正時代に開削したものであり、形態としては潟湖タイプの汽水湖である。


牡蠣養殖
湖面を利用した牡蠣養殖が行われているが、年々、淡水化が進んでいるため、水路の拡張などが検討されている。
北部の砂州側の湖岸
北岸の砂洲側に水辺に親しめるビーチがあったが、魚介類の採捕禁止、マリンジェット乗り入れ禁止、キャンプ、バーベキュー禁止との看板が立っていた。






マップ
現地案内マップ



ニッポン湖沼図鑑マップ

Google マップ
マークした場所は道の駅。





