【あっけしこ】
「アッケシソウ」の聖地にして、ブランド牡蠣を産する汽水湖
海とつながった汽水湖で牡蠣の名産地。湖という名称がついているが、本州であれば内湾といっていいスケール。
厚岸湖といえば年間を通じて食べることができる特産の牡蠣が有名だが、アサリには禁漁期が設定されるほどの隠れた名品。ちょうど9/1のNHKニュースで厚岸のアサリ漁の解禁が報じられていた。
牡蠣と厚岸の人々の暮しとともにあった湖
厚岸の町は湖と湾の開口部に立地
海への開口部にはシンボリックな赤い鉄橋の厚岸大橋が架けられ、北岸に厚岸の町と厚岸漁港。漁港周辺はカワガレイ、クロガシラガレイのポイント。
一年を通して食べられる厚岸の牡蠣
夏場はふつう生牡蠣は食べられないが、厚岸では漁師さんが夏場に厚岸湖から厚岸湾へと牡蠣棚を移動させるなどして、牡蠣が仔を持たないように工夫しているのだとか。え? 衛生上の問題じゃなくて、仔を持つから夏場は食べないの?
「観光の方は喜んで食べる人もいるけど、わたしらは仔持ちは食べませんねえ」と居酒屋の人が言っていた。へえーっ。
隠れ逸品のアサリは禁漁期もあるほど
厚岸産の牡蠣が有名すぎて影に埋もれがちだが、厚岸に行ったらぜひアサリを食べてみてほしい。この隠れた名産品は、牡蠣以上の驚きを与えてくれるはず。
そもそも厚岸では一年を通して牡蠣は食べられる全国でも珍しい地域なのに、全国的にはふつうに通年食べられるアサリに禁漁期があったりする。
厚岸湖なのにアッケシソウはどこに?
厚岸湖の名が付いた人気の水生植物
ここ厚岸湖の名前を冠した水生植物「アッケシソウ」は北海道だけでなく全国で群落が景勝地に指定される水辺の人気植物。しかし厚岸湖の牡蠣島で発見され名付けられたアッケシソウはどこにあるのだろう?
じつはかつては国の天然記念物にまで指定されていたのに、さまざまな要因で絶滅してしまい天然記念物指定も解除になっていた。
アッケシソウは別名、サンゴグサともいい一面を赤く紅葉させる。
現在、「日本一のアッケシソウ」を謳うのはオホーツク海側にある能取湖だけに、元祖としては忸怩たるものがあるだろう。
じつはアッケシソウ再生の試みが
アッケシソウの栄光を取り戻すべく湖畔の一角に試驗栽培用の池が造られていた。ダートの湖岸路のどんづまりにある。それにしても、とんでもないぐらいの蚊の多さに悩まされ、撮影もままならず。しかも一匹一匹が大きい。
厚岸湖の産業とレジャー
養殖設備
氷上ワカサギ釣り
氷上ワカサギ釣りの際、クルマで氷上に乗り込まないようにとの看板。
厚岸湖の形態と構造
流入河川(別寒辺牛川)
流れ込みから川沿いに別寒辺牛湿原が広がる。厚岸湖への流れ込み付近は潮が混入する低層湿原が形成されており、ラムサール条約登録湿地&日本の重要湿地500に選定されている。
別寒辺牛川沿いにはカヌーの駅や野鳥観察館が設けられている。
吐き出し
厚岸湖は厚岸湾に直接接続しており、厚岸大橋が渡されている。
牡蠣島
厚岸湖全景
お供山展望台からの眺望。
周辺施設・スポット
厚岸の町
道の駅コンキリエ
エーコープならぬエーウロコ
厚岸駅とコンキリエ
酒場と銭湯
地元の人向けの居酒屋では、「美味い日本酒」はどれも本州の酒。北海道あるある。
厚岸神社と、ひょうたん沼
お供山展望台
階段がハードだけどご褒美感たっぷりの景観。
マップ
現地案内マップ
ニッポン湖沼図鑑マップ
Googleマップ
マークした場所は道の駅。