サロマ湖衛星湖沼のひとつ・・というよりは、サロマ湖の一角に吊り橋を渡し、橋の内側を「鶴沼」と呼んだようだ。経緯は分からない。
鶴沼には2ヘクタールのアッケシソウ群落が広がり、北海道指定天然記念物に。
アクセス路は狭いダート路。どんづまりの沼畔に未舗装の駐車スペースあり。
佐呂間湖畔鶴沼のアッケシソウ群落
指定年月日
昭和32年1月29日
アッケシソウはアカザ科の塩湿地産の植物で、わが国においては厚岸湖ではじめて発見されたのでこの名がついた。肉質の草木で枝は対生関節があり円柱形で高さ10センチから30センチになる。葉は節部に小さく鮮片状に着く。花は葉のわきに8月頃着くが小さくて分かりにくい。春夏は緑色、秋には紅変してサンゴ色になるため別名サンゴ草ともいわれている。
この沼のアッケシソウは、オホーツク海岸塩湿地の群落としては代表的なものであり、約2ヘクタールにわたって密生し、秋季にサンゴ色となるときの景観はすばらしい。
本種は北半球の塩湿地に分布するが、日本では本道の風連・能取・清沸・佐呂間湖畔及び四国の一部にまれにみられるものである。
魚影
渦のようになって浅瀬を乱舞するすごい群泳。拡大してみると、まさかこの魚は・・サヨリ?
調べてみるとサロマ湖の漁業網に混獲程度ではあるが年間1トンほどのサヨリ漁獲があるとのこと。
淡水が流れ込むこんな浅い沼がサヨリの保育所状態になっているとは!