水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

白瀬1号ダム、白瀬2号ダム(沖縄県久米島)

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沖縄群島・久米島の野池群のうち、湖周長1km級、堤高20m級のダムスペックを満たす兄弟池。1号と2号の堰体は向き合うかっこうで隣接する。
久米島ではレンタカーで池めぐりをしたが、カーナビに表示される道路は池めぐりにはまったく使い物にならなかった。
このダムへのアプローチ路もナビ上では表示されていない一方、流出河川の下流側には農地が広がり縦横に農道がめぐらされていた。
これらの農道をつなぎながら、経験的に流出河川沿いに近いルートを探った。人の手で管理が必要な池は、ほぼ必ず軽トラなら通れるアプローチ路があるはずである。
池の水を受益する農地は、池の下流側にあるのが通例なので、農地から流出河川を遡っていけばたどり着ける可能性が高い。
しかし、どの道も行き止まり。Googleマップで確認すればよかったのだが、通信状況が悪く、事前調査も甘かった。
時間の都合で、この両池だけは会うことができなかった。
帰りの飛行機で後ろ髪引かれる思いで窓の外を見ていると、カンジン貯水池が小さな窓枠内に現れ、次いでだるま山園地の池が見え、ついに白瀬1号、2号の兄弟池が仲良く並んでいるのが見えた。

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久米島の帰りの空路は左側の席だったので、離陸後の旋回で久米島の野池のほとんどをオーバービューすることができました。
空港近くのカンジン貯水池にはじまって、島を東西に見渡し、最後は東側の本庄池まで。この日、クルマで見てまわった池をわずか数分でおさらいできた幸せな時間でした。

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