水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

古代八幡湖( 広島県北広島)


西日本でもっとも寒い場所にあったロストレイク

島根県との県境近くにある北広島町は西日本最寒の地。
標高800mの八幡高原地区は、尾崎沼湿原をはじめいくつもの中間湿原と臥竜山に取り囲まれた山里で「にほんの里100選」に選定されている。
じつはこの里、大昔は古代八幡湖という大きなロストレイク(消失湖)。以下、現地の案内板より。

八幡高原は、古代には湖であった。湖が出来たのは積世で、初期の湖底は現在の地面よりも高く、臥竜山(苅尾山)の西壁が滑り、止水退水がくりかえされ現在の地形が出来た。現在の水田面は最後の湖底堆積物面で、厚みは数メートルにも達している。
最下層部には、炭層、倒木の群れがあり、寒気植物花粉も採取されているという。




マークした場所は、芸北 高原の自然館。