全国の「キクチ」姓のルーツは、ここにあった池だった?
これぞ全国に36万人もいるキクチ(菊池や菊地)姓のルーツ。そう、ホントに菊池なる池があったわけである。
はるか千年前、平安時代にこの地に赴任した藤原則隆が、花の形をした大きな池の横に館を構えた。この池は百花繚乱のみごとな菊の花で岸が彩られていたので、則隆氏は菊ノ池と命名した。
この池、不思議なことにどんな日照りでも水が涸れることなく、周囲の田を潤してくれた。
なんと縁起のいい池かと感じ入った則隆氏は、お城の名を菊の城としただけでは飽き足らず、ついには自分の一族の名も菊池に改姓してしまった。
のち南北朝の争乱で敗れた菊池一族は東北地方へと逃れていき、千年の間にキクチ姓はメジャーな存在へ。池のあったこの地域は現在、菊池市という市名にもなっている。
さて、36万人のうちどれだけのキクチさんが、この池のことを知っているだろうか。ロストレイク菊の池。