水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

川浦ダム・川浦鞍部ダム(岐阜県関)

かおれだむ。
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岐阜の最難関ダムは、天空の人造湖

大規模な揚水式発電の上池といえば、ありえないほど天空感満天の人造湖が山頂にくり広げられることがある。その多くはゲートで閉ざされ衆目の目にさらされることはない。
なるほどこの池も岐阜最難関のダムとして知られるだけあって、異様な地形に造られている。
一つの貯水池に重力式コンクリートの川浦鞍部ダムと、アーチ式の川浦ダムの二つの堰体。それぞれ流れ出す川が異なるのも特徴というか、豪快、というか強引。地形をねじ伏せるような強引さが大規模上部貯水池の魅力ともいえる。
揚水式発電の下池は上大須ダム。上大須の方は一般も見学できるが、川浦の方はアプローチ路入口のゲート封鎖で歩行者も含めて進入できない。
さて、どう攻略するか。

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アプローチルートの第1回調査

根尾東谷川沿いの県道

まずは川浦ダムに対して下池でもある上大須ダムをめざす。
このダムまでの道のりは、根尾東谷川の美しい渓流に沿って快走できる完全舗装の一本道。ダムまでのピストンになるにしては距離が長いが、渓流が目を楽しませてくれて酷さはない。
この渓流は入渓ポイント(入川口)が何ヵ所も整備されていていい感じ。

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上大須ダム下の駐車場

駐車場とトイレあり。
徒歩での登山アタックの場合には拠点になろうか。

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川浦ダムのアクセス路入口(トンネル)

上大須ダム直前にゲート封鎖された道とトンネル。
トンネルは地下発電所へのアプローチ路か。大型車が首を出している方が川浦ダムへの正規のアプローチ路だろう。何のことはない、許可さえあれば大型車でも通れるスペックの道のようだ。

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裏ルート(登山路)を探す

地形調査(ダム方向)

山があれば登山路がある可能性も。とりあえずできるだけ高所に上がり、さらに空撮での地形調査。

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上の空撮写真は、川浦鞍部ダムの方向。
左の山の中腹と、かなり上の方にもダムアクセス路が通っている。となると、中央から右にかけての山なみの向こうにダム湖が?
こりゃあかん。ぜんぜん高さが足りない。こりゃ難敵だ。
左上から右下にまっすぐ足を落とす尾根。このラインをたどることはできないだろうか。

送電線の管理道を狙う

送電線の鉄塔には管理道が通じているはず。
この管理道を使って尾根へ這い上がれないか、空撮。

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右の方に県道が見える。
そこから鉄塔までは、かなり急傾斜の尾根。こりゃ大変だ。
尾根の向こう側の谷は、廻谷。この川は、川浦鞍部ダム洪水吐からの流れ出しとなっている。
では、廻谷の入口へ。

廻谷

県道の廻谷橋が目印。上側の道は廃村へと通じているが、また県道に戻っていた。
そこで川沿いのダート路に入ってみる。

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オーマイガー!
ほどなくクルマでは終点。徒歩道は先につづく。民家らしきものも見えるが、今回はここまで。

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他の枝道

駐車場からの枝道

これは方角が違う。

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林道・初鹿谷線

これもちょっと遠い?
それにしても素晴らしい渓相。次回は禁漁期じゃない季節を狙って、アタックがてら釣りもしたいものだ。

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