水辺遍路

訪れた全国1万1,450の池やダムを独自の視点で紹介

蛇越池(愛媛県今治)

【じゃこしいけ。医王池】
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正式には水源となっている山から襲名した「医王池」ということだが、龍女伝説からとられた「蛇越池」という通り名の方が一般的のようだ。堤で堰き止めた農業用ため池と思われる。
池の主である龍女(正体は大蛇)のために旱魃時でも少し水を残すようにしていたが、ついにギリギリになってしまい村人相談の上、龍女へお願いをした。すると大蛇は池のインレット側から海へと降りていったという。
確かに、池のインレット側から先は山ではなく、わずか500m先が海になっている。大蛇が通った跡のような不思議な地形を見れば、「蛇越池」の名がじつにしっくりくる。
さてこのインレット側であるが、こじんまりとした湿地帯になっており、希少植物のサギソウやトラノオ自生地として木道などが整備され、地元御用達のチョイさんぽスポットになっている。
池の堤側は左岸側の医王山側には今治小松自動車道と今治街道という幹線道路が所狭しと通っており、車窓からも一瞬、池を見ることができる。
堰体側へのアプローチ路は農道で、堤に上がるには徒歩のみ。
駐車場等はないので、1km北にある道の駅から徒歩アプローチすれば気兼ねもなく、いい運動にもなるだろう。

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蛇越池の堤。

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蛇越池のサギソウ開花期は8月上旬〜9月中旬とのこと。けっこう長いですね。
サギソウとザゼンソウは長年の憧れ。ザゼンソウの方は一昨年、会えたましたがサギソウはまだなので、ぜひ再訪してみたいところです。


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マークした場所は、サギソウ自生地。