【いなむらだむ。稲村調整池】
その地形の地形の豪快さは、天空のバルコニー。
稲村ダムは揚水式発電所の上池(上部調整池)。上池は下池との標高差を稼ぐことが最大使命で、流入河川の有無など気にせずに、とんでもない場所に造られることが多い。
立ち入りはおろかアプローチも難しい秘境ダムもあるので、稲村ダムの天空のバルコニーのような立地を地図で見たときは、登山でもしない限りアプローチは難しそうだと思った。
しかし下池の大橋ダムの資料館のわきから出ている林道を進むこと12km、全線舗装で稲村ダムまで行くことができた。
やはり豪快な上池には巨大要塞のようなロックフィルダムがよく似合う。
正直、稲村ダム自体はほとんどが立入禁止で、空撮でもしない限り、見どころは限られる。
地形の妙を楽しむのであれば、稲村ダムを抱く四国百名山の稲叢山(1,508m)の登山がよさそうだ。