四国電力が管理する発電用ダムであり、稲村調整池を上池とする揚水式発電の下池。四国一の大河川である吉野川の上流域に位置し、深い山に囲まれた堰体は戦前に築造されたものであり、土木遺産に認定されている。
四国でもっとも有名なバスリザーバーである早明浦ダムから10kmほど上流という立地ではあるが、巨鯉釣り師が60オーバーのブラックバスを外道として釣り上げている。さらに上流部の長沢ダムでも60オーバーが揚がっており、吉野川の底力は下流から上流まであまねく及んでいる感がある。
右岸側に四国電力のダム資料館があり、揚水式発電のこまごまとしたことを知る展示がある。ジオラマを見たあとに上池の稲村ダムに足を運べば、人類が成し遂げた電力開発の偉業を肌で感じることができるだろう。
マークした場所はダム資料館