水辺遍路

訪れた全国1万1,300の池やダムを独自の視点で紹介

不動谷ダム(三重県大台)

ふどうだにだむ。

日本最難関の秘境ダム

年間降水量では日本トップクラスの百名山・大台ヶ原山(1,695m)を水源とする発電用ダム。もともとは三重県が所管していたが中部電力に譲渡。湖面標高780m。
「魔の山」の異名を持つ大台ヶ原山は「日本の秘境100選」にも選定されており、その山腹にある不動谷ダムは日本屈指の秘境ダムでもある。
アクセス道の崩落のため、驚くべきことに管理者でさえ導水トンネルの水を止めて、その狭いトンネルの中を徒歩や自転車でダムに行くとか。中部電力の協力によって現地に到達したダムマニアもいるが、一般的にはニッポン最難関レベルの到達困難ダムであることは間違いない。

 

地形と導水管

下の写真は宮川第3発電所から尾根伝いに急斜面を駆けのぼる導水管の全貌。上の方でトンネルとなり奥の稜線を抜けて不動谷ダムに至る。




 

秘境ダムへのアタック考察

単独自力到達の場合

桃の木小屋ルートを検討

単独自力到達を考えるなら、大杉谷への登山口から桃の木山の家(桃の木小屋)まで5時間歩いて、そこからどうするか現地の状況を見ながら考えるしかない?
山小屋泊は必須と思われるが、登山者に人気で予約がすぐ埋まるとのこと。


宮川ダムから登山口をめざす

登山口に行くまでが半日がかり。宮川ダム(宮川貯水池)の最奥部まではクルマで。ダム湖を進む渡船を使う方法もあるようだ。


登山者用駐車場

台数のキャパシティはあまりない。



大杉沢への登山口とトイレ

発電所の横を通って登山口へ。



渓相と釣り

不動谷ダム下流の宮川ではアマゴを放流しており、禁漁期が設定されている。

 

Googleマップ

マークした場所が不動谷ダム。