水辺遍路

訪れた全国1万1,700の池やダムを独自の視点で紹介

兼六園の氷室跡の池(仮称)(石川県金沢)

天下に轟く名勝・兼六園の池群のひとつであるが、他の庭園池と違ってこの小さな池はやや異色である。
というのもこの池は冬の間に積もった雪を集め、夏まで保管しておくという特殊な用途をもった氷室跡ということである。くわしい説明がないので、この池に直接、雪をどかどかっと放りこんでいたのか、それとも、氷室の建物の横にあって溶け出した水を受け止めるためのものなのか定かではない。
あまりひと目につかない場所にあり、他の池と違って行列になった観光客が手に手にスマホをかざすようなこともなく、ただ、ひっそりしていた。
護岸はていねいに積まれた石組み。一部は崩れたようにも見える。雪いっぱいになっている姿を見てみたいものだが、現役だろうか。
金沢では藩政時代から夏のはじめに氷室開きを行い、アンズや氷室饅頭を食べる習慣があったとか。今も金沢では7月1日を「氷室の日」として無病息災を願って饅頭を食べるそうだ。


 

山崎山(やまざきさん)

氷室跡の横にある築山(つきやま)。



兼六園の案内マップ