長者池、または長者の池は、御在所岳の山頂近くにある山池。
ロープウェーが通じているのでハイキング感覚でも行くことができる、といいたいところだが、頂上駅までの往復運賃と駐車料を合わせると4千円を越えるので、ちょっとお手軽とはいえないが、鈴鹿山脈の山池群の第一歩としてはいいかもしれない。
自力登山の場合、国道の武平峠に登山者用駐車場が設けられている。
長者池はほぼ尾根上のコルにあるため、滋賀県と三重県のほぼ県境ライン上。八大龍王などが祀られている。その名のとおり長者譚の残る池であるが、そのお話、明治時代というのがちょっと新しくておもしろい。
以下、御在所ロープウェーのウェブサイトより。
明治時代、矢田甚太郎(やだじんたろう)氏がこの池で炊事のとぎ汁が早く澄むのを不思議に思い、池の畔で不眠の行を成すと、霊気を授かり “彼の手に撫でられた者の病気は全て完治する” という評判で財を築いた事になぞらえ、この池を「長者の池」と呼ぶ様になったのが名前の由来です。




