2500ある南あわじ野池群のひとつ。
広域農道オニオンロードから折れて三つのダムが控える山の方へと上っていく道は二車線で走りやすい。やがて皿池、次郎池、大門池と道沿いに現れる。里山の景観が池を引き立て、かねてより淡路島でもっとも好きな一帯。
淡路最古の郷土史「味地草」に「八木の皿池末代よ」という表現が出てくるが、この池のことだろうか。たびかさなる嵩上げや改修が行われ、大切に守られてきた。平成の改修工事では2億円が投じられたというが、味気ないコンクリートブロックの法面補強ではなく、この池からも見える土木遺産の上田池ダムを思わせるモルタル注入というレトロ工法が採られた。
釣りができるのもありがたいことだが、「釣り客の皆さんへ」という看板が立ち、迷惑駐車、ゴミ捨てなどが改善されないようなら釣り禁止になるとの警告が記されている。