愛媛県公式のため池マップにも掲載されていない溜め池。しかもハイダムスペックを満たしていそうだ。
集落の奥に堤高17mの大戸池なるものがあるあらしいというので、とにかく集落の中を沢伝いに上へ上へ。田中池から少し進むと砂防ダムタイプの重力式コンクリートダムが見えた。あれか?
砂防堰堤タイプの池に着いた。見晴らしはよく池もあるが、取水設備がどうも見あたらない。溜め池したらおかしい。
ちょうど軽トラの農家の方が通りかかったので、大戸池というダムはこれで合ってますか、と訊いてみたら、
「ダムは知らんなあ。上に池ならあるけど」
と、意外な返事。
「歩いて行けます?」
「うーん、20分ぐらいかかるかなあ」
事前につぶさに航空写真をサーベイしたつもりであったが気付かなかった。
航空写真をよく見ると、集落のもっと上、地図上の道も途切れたその先に確かにそれなりの大きさの堰体を持った池があった。
Googleマップには出ていない道なので下にスクリーンショットを。現在地が示す地点に分岐あり。左に進む。(下写真)
池に着いても、あまりに木が茂っていて堰体を見通せない。しかしかなりの急傾斜で、なんとなくダムスペックを満たしていそうだ。
池名を明示するようなものはなく、人名が記された顕彰碑(これは下の集落内の田中池にもあった)と朽ちた注意看板と、古い石碑があるのみ。
注意看板には家庭ごみを捨てるな、みたいなことが書いてあるようだが判然としない。こんなところにまで家庭ゴミを捨てるのだろうか。集落に向かってまっすぐ下る水源だけに自分の首をしめることにならないだろうか。
マークした場所に大戸池があるがGoogleマップには記載されていない(2021年時点)。航空写真に切り替えると池が確認できる。